ホテルの楽しさは、宿泊料金ではなく受け止め方次第
みなさんは旅行は好きですか?
私は昔から放浪癖があり、学生時代は長期休暇の度に東南アジアに旅に出るバックパッカーでした。
当時は1泊400~500円程度で泊まれる安宿を探して泊まり歩き、貧乏くさい宿での時間も非日常のひと時として楽しんでいました。
窓がない部屋、シャワーのお湯が出ない部屋、冷房がない蒸し暑い部屋…。
決して快適でなくても、それぞれの宿のユニークさを体験できるのが貧乏旅行の醍醐味でした。
時は流れ私は30代半ばになり、今は子連れで時々車で国内旅行に出掛ける程度ですが、やはり宿探しの楽しみは当時と変わりません。
そして、独身時代や新婚時代には自分たちへのご褒美としてちょっといい宿に泊まることもありましたが、子どもが生まれてからはめっきり安さ重視で宿を選んでいます。
しかし、ホテルは安いから残念な宿泊体験になるわけではなく、逆に高いからと言って特別な体験になるわけでもありません。
要はそのホテルを面白がれるか?というところが大切で、それは自分自身の受け止め方によって大きく変わるものです。
外観はマンション!部屋を借りるように泊まれる画期的なホテル
2018年8月。私と妻と2歳の息子の3人で東北を旅行しました。
初日に泊まったのがこの宮城県石巻市にある「コンビニAyersRockホテル石巻」。
外観はホテルでなく、完全にマンション!
と言うのも、このコンビニAyersRockホテル石巻を運営している株式会社エアーズロックMEISEIは、不動産事業をしている会社で、元々自社で所有していたマンションを改装してホテルにしたものだから。(株式会社エアーズロックMEISEIの沿革ページより)
最近ではAirbnb(エアビーアンドビー)などのシェアリングエコノミーサービスを利用して、マンションを民泊として貸し出すことが一般的になっていますが、このホテルの考え方はその先駆けと言えるかもしれませんね。
一般的なビジネスホテルよりもゆったりとした部屋
私たち家族が泊まったのは、約20㎡程度の部屋。
玄関ドアを開けるとホールがあり、その横にトイレと浴室が並んでいます。
そして、ホールの先のドアを開くと部屋が現れます。
ソファーにリビングテーブル、奥にはダブルベッド、写真では見えませんが左手前には机・イス・テレビが置かれています。
物が少ない一人暮らしの人の部屋におじゃましたような不思議な気持ちにさせます。
ちなみにお盆休みの土曜日でしたが、宿泊料金は3人で素泊まり7,380円(税込)!
安いですね!
しかも立地はJR石巻駅から徒歩5分ほどで、繁華街にも近く、コンビニは徒歩1分の場所にあります。
正直なところ置かれている家具にも空間にも上質感はありませんが、それによりこのような低価格を実現できているのだと思います。
でも、旅行って必ずしもいいホテルでリラックスすることが目的ではないですよね。
「今回の旅行のホテルはとにかくシャワーを浴びれて寝れればいい!」ということもあると思います。
まさにそんなニーズにぴったりのホテルなのでした。
フロントは夜間クローズ!部屋には外廊下から入る
このホテルがホテルらしくなく、マンションの一室を借りるような感覚にさせることの一つが、外廊下から部屋にアクセスできること。
フロントは1階にありますが、一般的なホテルと違い、基本的にここのフロントはチェックイン・チェックアウトをする機能を持っているだけ。
つまり最初に支払いをしてカギを受け取ったら、チェックアウト時にカギを返す以外にこのフロントに寄る必要がないのです。
カギを受け取ったら一度外に出て、フロントとは別の外廊下から各部屋へと向かうようになっています。
外廊下にはマンションさながらのドアポスト付きのドアが並び、ちょっと懐かしいデザインの呼び鈴が付いています。
ホテルの外には大きな字で「コンビニホテル」と書かれた看板が出ていますが、この看板がなかったらホテルには見えないかもしれませんね。
石巻市に来て、気軽に安く泊まりたい人におすすめしたいホテルです!
部屋から出るときは、ホテルの部屋を出るという感じではなく、「おじゃましました!」と言いそうになります。
コンビニAyersRockホテル石巻(コンビニエアーズロックホテルイシノマキ)
〒986-0824
宮城県石巻市立町1丁目6-21
TEL:0225-23-5030
フロント営業時間
6:30 ~ 23:00
チェックイン
15:30 ~ 23:00
チェックアウト
6:30 ~ 10:00
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