雨の日に訪れたい!新潟県柏崎市高柳にある美しい苔庭「貞観園」

新潟県で気分転換やリフレッシュにおすすめの場所は「豪農の館」

みなさんは疲れた時や気分が晴れない時、気分転換やリフレッシュをしたい時、どんな場所へ行きたいと思うだろうか?

私は旅行・自然・アウトドアが好きなので、そんな時はとりあえず遠くへと出掛けるか、自然豊かな場所へと足を運ぶようにしている。

私が住んでいる新潟県には、「豪農の館」と呼ばれるかつての庄屋の屋敷が文化財として各地で保存され、公開されているが、そんな屋敷に行き、静かに美しい庭を眺めるのも気に入っている。

新潟県内に数ある「豪農の館」の中でも、特におすすめなのが、柏崎市高柳町岡野町にある「貞観園(ていかんえん)」だ。

 

京都・西芳寺に次ぐ、稀に見る苔庭

貞観園があるのは柏崎市中心部から車で30分ほどの山あいの町だ。

数台分の駐車場が県道に面した場所にあるが、そこで車を降りて約5分程歩くと貞観園に到着する。

里山と集落が一緒になったような、心地よい道を歩くのも清々しい気持ちにさせてくれる。

道路から門をくぐりアプローチを進んでいくと、貞観堂という建物に至る。

入園料は大人500円、小・中学生250円。

貞観堂の土間内にある受付でお金を払い、下足して中に入る。

via; http://teikanen.jp/about/map/

この建物の最も奥にある広縁が、美しい苔庭「貞観園」が眺められる絶好の場所だ。

苔が有名な庭と言えば、京都の西芳寺が真っ先に思いつくが、この貞観園の苔庭は西芳寺に次ぐ美しさと言われているらしい。

 

苔がいっそう生き生きとして見える雨の日に行きたい

どこかへ出かける時に、雨の日を狙っていこうという人は少ないと思う。

せっかくの休日が雨だとがっかりしてしまうものだ。

しかし、貞観園に行くのなら、私は絶対に雨の日を選ぶことを推奨したい。

なぜなら、雨によって濡れた苔は一層鮮やかになり、強い生命感を感じさせるからだ。

それに雨の日は訪問客も少なくなるので、広縁に腰掛け静かにじっくりと庭と対話ができる。

静謐な時間の中で聞こえてくるのは雨の音だけだったりする。

 

質素さに重きを置く、高い精神性を感じさせる庭

天明4年(1784年)に建てられた貞観堂は、修復を繰り返しながら現在へと受け継がれている。

この美しい庭園は、昭和12年(1937年)に国指定名勝庭園に指定。

園内にはスギゴケやジャゴケなどの苔が百数種類を数えるという。

ちなみに『貞観』の二文字は、天保14年、越後の需者・藍澤南城により命名されたものだそう。

その出典は、中国(南朝宋)の詩人・謝康楽の「述祖徳詩二首」の中の「遺情捨塵物、貞観丘壑美(情を遺れて塵物を捨て、丘壑の美を貞観す)」という詩句の『貞観』が由来となっているのだとか。

これは「贅沢をしようという心を忘れて、そこで初めて丘や谷の美しさを正しく見ることができる。」という意味なのだという。

その精神性が見事に具現化された庭は、見るものの心に強く訴えかける力を持っている。

この浮世離れした庭園には、たくさんの旅行者が押し掛けることはなく、目立たずに静かな時間を刻み続けている。

そんな隠れ家のような庭へ、私は定期的に訪れたくなる。

 

貞観園

新潟県柏崎市高柳町岡野町593
開館時間 9:00~17:00(受付は、16:30まで)
休園日 月曜(祝日の場合は、直近の平日休園)
開園期間 6月1日~11月30日(強風時、強雨時の際は、臨時休園。雪の状況により開園期間が変更となる場合も)
入園料 大人500円、小中学生250円

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